シンプルなはず

ある修業の場でのお話

瞑想の場
日々の修業の場に
ある時、ある猫が住み着いた

人懐っこい猫は
修業中の人々に
ゴロゴロと甘えたり
すり寄ったり・・
思いのままに過ごす

しばらくはそのままにしていたけれど

どうしても修業に集中できないと
ある時から
瞑想の時間だけ
庭の木につないでおくことにした

そうする事が日課となる位の
時が過ぎた
数年後

その猫が亡くなった

その日課が無くなった

すると、その修業の場の人々が
恐怖にさいなまれ
混乱が起きた

その猫を
その木につながないと
瞑想が出来ないから・・
神に近づけないから



最近、なぜだか触れる機会の多い世界でのこぼれ話だけれど、
私は、すべての混乱の縮図な気がした。

いろんな事が、創めた時と変わってしまう

本末転倒

そして、人の弱さ

いろんな事は
至極シンプルだと思う